本当にAIで仕事がなくなるの!? -現状を分析!!
AIの技術やRPA化がどんどんと進み、それに伴い、あちらこちらでAIが進んで仕事がなくなってしまうというような声を耳にするようになってきました。
技術が進歩するにつれて、ルーチンワーク化された”誰がやってもいいような仕事"がどんどんと機械化され、"本来のやりたい仕事"ができることは、素晴らしいだと思います。
その中で懸念されるのは、その陰で働く場を失い、路頭に迷う人が増えたらと思うと心配は拭いけれません。
しかしながら、その一方で多くの社会人が「ブラック企業」という言葉を口にし、過労が問題になっているというニュースも良く耳にします。過労が発生するほどの仕事量がありながら、AI化で仕事がなくなるほどの影響力があるのでしょうか。
先日(10月23日)、パーソル総合研究所と中央大学は、「2030年時点の労働市場における人手不足問題に関する研究結果」を発表しました。そこには、仕事を失うどころが、深刻な人手不足が記載されています。
この研究結果によれば、人手不足数は、徐々に増えていく傾向にあります。
2017年: 121万人不足
2020年: 384万人不足
2025年: 505万人不足
2030年: 644万人不足
これを、職業別に見てみましょう。(2030年時点)
サービス業: 400万人不足
医療・福祉: 187万人不足
卸売・小売業: 60万人不足
製造業: 38万人不足
運輸・郵便: 21万人不足
建設業: 99万人過多
金融・保険・不動産業: 30万人過多
もっと深刻な状態にあるのはサービス業で、IT関連、観光/宿泊関連、広告関連、教育関連などがこれに該当します。
AI技術の進歩を「人間の仕事をAIが奪う」という視点から、悲観的に見る人も多くいます。しかしながら、上記の研究結果を見たときに、「AIが人間の仕事を手伝う」という、協力的な言葉の方が適しているのではないかと感じました。
昨今では、コンビニやGUなどで、セルフレジを多く見かけるようになり、その最たるものとして、Amazonでは無人コンビニ「Amazon Go」を展開しています。そして、過去を振り返れば、自動販売機や自動改札機が登場したときも同じように「仕事がなくなる」とささやかれていたのではないでしょうか。
人間は、「道具」を使えるからこそ、生態系のトップに君臨しています。機械を恐れるのではなく、上手く共存することが、今後の未来を切り開いていく鍵になってくるかと思います。